胃薬の種類について、粘膜保護、胃酸を抑えるタイプなど。

健康

胃腸症状に悩む人はたくさんいます。
胃痛、胸やけ、すっぱいものが上がってくるなど。

薬局で市販薬を買おうと思っても、
種類が多くて迷ってしまいます。
そのために薬剤師がお店にはいるのですが、
まえもってどんな種類の胃薬があるのかを
少し知識として持っていると相談しやすいかもしれませんね。
胃をまもる力を強くするお薬。
胃を攻撃するものを抑えるお薬など、
胃薬を目的別に説明します。

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胃の粘膜を守ってくれるお薬【粘膜保護】

胃が荒れる原因のひとつで、加齢やストレスなどで
胃壁をまもる粘液が減ってしまうことがあります。
これは単純に胃の粘膜を覆うようなお薬が助けてくれます。
胃の粘膜を覆うとき、炎症を抑える成分なども含まれていて
傷と炎症の両方をおさえてくれます。
物理的に胃の粘膜をまもるだけのお薬なので、
胃薬の中でも基本的なお薬で
副作用や他のお薬との飲みあわせなど
あまり心配のないタイプです。

胃を攻撃する胃酸を抑える薬。【制酸剤】

胃の粘液が減った状態にさらに
胃酸の量が増えると、もっと胃が荒れてしまいます。
胃酸過多と言われて、ストレスや消化管内の環境の変化
(ピロリ菌の感染など)により胃酸が多く出てしまう状態です。
胃酸は細菌を消毒したり、食べ物を消化する強い酸です、
胃の粘液がこの胃酸から自分の胃袋が消化されるのを
守っています。
この過剰な胃酸を抑えるタイプのお薬があります。

まず1つは胃酸と直接反応して、酸を中和するお薬です。
酸化マグネシウムや炭酸水素ナトリウムなどと言った
酸と反応する物質をお薬にしたものです。
このお薬は、胃酸が増える原因は治してません。

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もう1つは胃酸の出口を抑えたり、
胃酸が作られるのを抑えるお薬です。
こちらの方が大元を抑えるので効きそうですね、
しかし市販のお薬では、長くつづけて飲むと
重大な病気を見逃す可能性があるとして、
3日飲んでも効果がないときは止めるよう、また、
効果があっても2週間以上つづけて飲まないよう、
添付文書に注意書きがあります。
価格も3日分で1,000円ほどと高価です。
こちらのお薬は病院でも出されているお薬ですが、
病院でもらうほうがさらに強力です。

安定剤も胃薬の仲間?

病院では胃薬でも安定剤が出されることもあります。
血圧でも同じですが、日常的なストレスや、
緊張が続く生活が原因と思われるときには、
安定剤が出されることもあります、
また胃薬なのに、安定剤の作用を持ったお薬もあります。

まとめ

胃薬は今書いた【粘膜保護】【制酸剤】のほか、
・消化剤(消化を助ける)
・健胃薬(胃の働きを高める)
・鎮痛、鎮痙(おなかの痛み止め・働きすぎの胃を休める)
・制吐剤(吐き気を抑える)などがあります。
『胃腸薬』として売られているものは
複数のお薬のブレンドになっていることもあり、
純粋な胃の薬だけではなくて腸のお薬も
混ざっていることがあります。
詳細は薬剤師・登録販売者に聞いて見ましょう。
また、良くならない、くりかえす場合は、
きちんと受診し診断してもらいましょう。
それから、検診も必ず受けましょうね!

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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