北東北地方を車でドライブ観光するなら青森県と秋田県の県境にある小坂町(こさかまち)をおすすめしたい。江戸時代には盛岡藩と津軽藩をつなぐ街道の通り道であり、その昔、鉱山で栄えた歴史ある町です。築100年を超える現役の芝居小屋康楽館や、ブルートレインに宿泊できるレールパーク、十和田湖へつづく樹海ラインなど青森県、秋田県を周る拠点としてもいいところです。東北自動車道の小坂インターから小坂町中心まで車で3分という手軽さです。正直なところ全国的に有名な観光地で混雑していると言う程でもなく観光の人も少ないですが根強い人気のある町で私の大好きな町です。
(盛岡駅からの高速バスもあります:あすなろ号)
青森、秋田の県境の街、小坂町の見どころ その1「康楽館(こうらくかん)」
国重要文化財に指定された現役で使われている芝居小屋。
2020年には築110年を迎える。
建築年:明治43年8月13日(1910年)落成
鉱山で栄えた時代、当時の社長が鉱山で働く人とその家族の娯楽のためにポケットマネー(今の金額で7億円!)で建てたと言われるこの芝居小屋は、舞台も楽屋も、客席の手すりも天井の電灯も100年前のまま、当時鉱山で働く人たちが演劇に興じる姿が見えるようです。戦時中に検閲官が座ったと言われる検閲席もそのまま残されている貴重な建物、ぜひ一見の価値ありです。
常打芝居や特別公演をやっていれば芝居を見ながらお弁当(予約制)を食べたり、公演がない時は黒子さんの案内で舞台裏(下)まで見学できます。
この康楽館で観劇するバスツアーは東北地方では定番になっています。私の親世代は皆一回は行ったことがあって親戚が集まると話の折に「1度は見ておいたほうがいいぞ」と叔父などからよく勧められるツアーです。
康楽館パンフレットやお弁当のメニュー、予約など、最新情報のチェックはこちらをチェックしてください!
※小坂まちづくり株式会社ホームページ(外部ページ)
ちなみに昼食のおすすめプランは康楽館の弁当以外に、ご当地ソウルフードの”かつラーメン”が名物です。康楽館などで尋ねると”かつラーメン”マップをもらえます。
青森、秋田の県境の街、小坂町の見どころ その2「レールパーク」
かつて鉱山では鉄道も運営していて小坂鉄道と言われていました。廃線になってしまった後、線路と設備を利用してレールパークが作られました。
全国唯一、ディーゼル機関車の運転体験ができる大人も子供も楽しめる施設です。かつて上野~青森間を走っていた寝台車特急「ブルートレインあけぼの」に宿泊することも出来て、宿泊者限定で動いているブルートレインにも乗れるそうです。(金、土、祝日前のみ営業)当時そのままの車両や設備を見たり、体験コーナーでは足でこぐレールバイクやトロッコ電車もあります。
実は、ぜひ寄ってみたかったけれど鉄道に興味があるのは私だけだったので見ることが出来ませんでした。どうやってディーゼル機関車を動かすんだろう?ブルートレインが動くってどうゆう事?いつか行って見てみたいと思います。
青森県、秋田県の県境の街、小坂町の見どころ その3「十和田湖」
r**********************tさんによる写真ACからの写真
県境の山の中の町ですが実は十和田湖まで小坂町のエリアです。康楽館などの中心部から樹海ラインを車で30分ほど走ると十和田湖が見渡せる発荷峠展望台に着きます。
十和田湖に行くときに鹿角インターから行く道が良く使われますが、特に紅葉の時期なら小坂町から樹海ラインを通って十和田湖に行く方が景色が素敵だと思います。
r**********************tさんによる写真ACからの写真
十和田湖畔をドライブして、奥入瀬渓流を下り十和田市、三沢市方面に行くルートにはお勧めです。秋田杉をふんだんに使った国登録有形文化財の十和田ホテルも小坂町にあります。
まとめ
ほかにも街の歴史を展示した郷土館、鉱山事務所など観光スポットがあります。
東北道を北上すれば津軽藩の入り口の関所があった碇ヶ関(道の駅に関所を再現したジオラマがあります)に出ます、弘前、青森方面に行くならおすすめ。
また日本海側へ行けば(最近高速道路がつながったので秋田県方面にも行きやすくなりました)秋田犬で有名な大館市、能代市、男鹿半島方面へ行くのにおすすめです。
仕事で何度も小坂町を通過していましたが、いつも気になる町でした。仕事中に観光するわけにもいかず正直、国道を通過するだけではさびしい感じの町でしたが、一本町内の通りに入れば明治百年通りなど見どころの多い町です、気づかずに素通りしていたのがもったいなく思います。
去年、やっと家族旅行で観光に訪れることが出来て小坂町にの魅力を書きたいと思っていたのですがやっとできました。
※料金やサービスは去年の物なので、消費税も上がったし変わっているかもしれません。最新の情報をチェックして下さい。
また「近代クリスマス発祥の地」と言われる小坂町では冬もイルミネーションやクリスマスマーケットが開かれます。
ちなみに今年の開催は
2019年 11月30日、12月7日、14日、21日
各日17時00分~19時30分
詳しくは秋田観光連盟ホームページを参照。
「クリスマスマーケット in 小坂 2019」
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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