銀山温泉では滝見館という蕎麦屋さんが有名ですが、今回残念ながら休業中だったので近くの蕎麦街道でおそばを食べました。銀山温泉に1番近い蕎麦街道は「尾花沢そば街道」といって今回は「国文太一のおさんぽジャパン」という番組で紹介されていた”鶴子”というお店に行ってみました。
銀山温泉から車で10分くらいの場所にあります。
※(銀山温泉街の”滝見館”、”伊豆の華”、少し手前の”だんごや”も尾花沢そば街道加盟店です)
山形の蕎麦街道とは?鶴子はどこにある?
今回「鶴子に行こう!」と言い出したのはうちのカミさん、山形県旅行が好きで2018年12月に放映されていたジャパネット提供の「国文太一のおさんぽジャパン」(1回5分番組)というテレビ番組の山形編をずっとビデオに録画していて、それで国分太一さんが行った鶴子を思い出して行って見たくなったようです。(ミーハーだな)。
山形県には、そば街道と言われる所が3カ所あります。
・最上川三難所そば街道(村山市)
・おくのほそ道 尾花沢そば街道(尾花沢市)
・大石田そば街道(大石田町)
街道と言っても一本道に並んであるわけではなく、地図のようなエリアに点在している感じです。
銀山温泉に一番近い「おくのほそ道 尾花沢そば街道」の”9番所:そば処 鶴子”を地図にプロットしてみました。ナビで行くと看板の手前から路地に曲がるように案内されて店の裏側に入ってしまうので注意!近くなったら人間の判断で看板が出てくるのを待ちましょう。
それでも道路沿いからは少し隠れたところにあるので、看板から入っていく時に「ここでいいのかな?」とちょっと不安になります。他人の家の庭先に入っていくような感じです。
築200年は経っていると言う古い茅葺の古民家で、玄関(土間)が広いのが良いですよね、雪深いところですから家に入るまでのエントランスは雪を払ったり身支度したりと必要なスペースです。最近の家にも風徐室とかありますが広さが全然違いますよね。
入口で番号札を取って好きな席に着きます。お座敷が二間続けてあります。
尾花沢そば街道の鶴子のお通しはきくらげ。
おそばを待つ間お漬物ときくらげが頂けるのですが、この”きくらげ”が人生最大級のきくらげで、歯ざわりが”ゴキュッゴキュッ”と言ったら良いのか、歯ごたえは”ボリボリ”と言ったらいいのか、私の中の”プリプリ”の柔らかいきくらげのイメージはすっかり壊されてしまいました、見た目のイメージは”ブリブリ”ですね(笑)。
この食べ応えのあるきくらげをしょう油と酢、からし、で頂きます。あまりにおいしくて、帰りにお土産においてある乾燥きくらげを買って来て家でも食べましたが、やっぱりおいしかったです。(お店の雰囲気のせいかと思いましたが家で食べても同じ味でした。)
いったいこんな立派なきくらげはどこに生えているのだろう。
季節によっては乾燥じゃなくて生のきくらげも出るのかな?
尾花沢そば街道の鶴子のメニューとそばの特徴
鶴子さんのメニューがこちら。
実はネットで事前に検索したところによると以前のメニューは手書きで
・どぢやま(もりそば)
・おどもり(おおもり)
・ごしょざん(特もり)
と書かれていました。
お値段の変更で作り直したんですね、キレイになりましたが「どぢやま・おどもり・ごしょざん」独特の呼び方はやめてしまったんでしょうか?
ちなみにど”ぢやま・おどもり・ごしょざん”は近くの山の呼び名らしいのですが、おどもり・ごしょざん、は見つけましたが”どぢやま”だけ見つけることが出来ません。
そばそのものは・・・
感じ方は人それぞれですが、私の感覚では太さはちょうど良い感じ、中太って感じで、歯ごたえと香りが深い、噛んで”うまい”と感じるそばです。表面の感じは思ったよりツルツルとしています。(山形にはもっと太くてボキボキとしたそばもあるので)
辛味大根の汁につけていただく
山形県の”そば街道”を訪れたのは今回初めてで、このそば街道では辛味大根の汁に濃い目のつゆを足して、そばを頂くというのがお決まりのスタイルらしく、この食べ方にワクワク感が高まってしまいました。
大根おろしが薬味で付いていることはありますが、大根の汁がメインと言うわけです。
興味本位で(ルール違反かも知れませんが)最初はつゆを入れずに大根おろしの汁だけで食べてみたくなって、そのままにそばを漬けて食べてみたら、サッパリしてそばの味がよくわかり「なんかうめぇ!」と感激!
そしてつゆを入れて普通に味わってみます、家族も皆「おいしいね!」と喜んでいました。
サイドメニューの特徴は”かき揚げ”と”ニシン”。
「かき揚げ」はそばのサイドメニューとして親しまれていると思います。大きなかき揚げの玉は1日20食限定。家族で1つ注文して皆で突っついて食べました。ふきのとうが入っていました、中身は季節によって変わるのかな?
一方「ニシン」そばになぜニシン?と思いましたが、そばとニシンには歴史がありました。
”にしんそば”を調べると
ウィキペディア
とされています。
江戸時代から”身欠きにしん”といえば北海道江差町の名物で、日本海側の航路を使った北前舟で京都に運ばれていました。
山形県の日本海側(庄内地方)の方言は語尾に「~の。」、または伸ばして「~のー。」と付きます、庄内地方は関東よりも関西、京都の影響が強いことを思い出しました。最上川の河口には酒田港と言う歴史のある港があり、北前舟が立ち寄った時に”にしんそばが伝わったんだろう”ということは簡単に想像できます。
そば街道は内陸ですが最上川で日本海につながっているので文化が伝わったのでしょう。そばとニシンはそれくらい歴史がある組み合わせなのです。
(そばにニシンを乗せたのは京都が最初だ!いやいや北海道が元祖だ!と諸説あるようですが・・・)
でも今回はニシンをたのみ忘れました、、、、この次行った時は忘れずに頼みたいです。
まとめ
山形県のそば街道は地図で見ると近くのエリアにありますが、全部を食べ歩くにはとても時間がかかりそうです。次は大石田そば街道の七兵衛さんに行ってみたいと思います(鶴子のご主人が修行されたお店だそうです。)
次年子(じねんご)という地名があるところですが、雪深いところのため年末に子供が生まれると役所への届け出が雪が解けてからの翌年になるため”次年子”という名前が付いたという話を若いときに聞いて、一度行ってみたいと気になっていた所でした。七兵衛さんのそばはバキバキらしいです、楽しみ。
行って来たらまたレポートしますね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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