大型連休の時などは、高速道路で渋滞を知らせるハザードランプが見えると”始まったかー”とユウツになります、毎度お約束の渋滞で皆少しでも早く目的地に着きたくてあれこれ考えるところですがジタバタしてもそんなに大きな差はありません。でもちょっとしたアイデアで無駄な時間ロスを避けることは出来そうです。例えばトラックやバスなどの運転席の高い車の動きに注意していると普通の乗用車では視点が低いため気付けない先の情報を読むことができます。また自然渋滞の時は左側の車線の方が早く着く、等です。実体験から得られた話や客観的なデータなどを集めてみました。
高速道路の渋滞で実体験で得た情報
冒頭文に書いたネタですが、かつて営業職で毎日車に乗っていたころのドライブの知恵です。プロドライバーではないですが先輩や同業者から聞いた運転のコツです。
トラックやバスの動きに注意する。
営業車はカローラなどの普通乗用車だったので、視点が低いため先の情報が読めませんでした。前方を走っているトラックがみな右によけ出したときは何か左車線に問題があるな?などと予測ができます。
左側の車線の方が早い
だんだん車の量が増えて走行車線が詰まり出すと、多くの車は追い越し車線に移動します。つまり追い越し車線の方が車が多くなってしまうので渋滞してしまうと左車線の方が車の台数が少ないためスムーズに動いてしまうのです。追い越し車線を走っていてもかまいませんが、右車線も左車線もスピードが変わらず、いよいよ渋滞するなーっというときは左車線に移っていた方が良いようです。(このねたは最近有名になってきたので効果は薄くなってきた感もあります。)渋滞中は左側の車線はインターごとに車の出入りがあるので下りる車が多ければ左の方が進みがよく、乗ってくる車が多い時は悪くなるのでずっと左車線が早いとは一概に言えません。
合流車線
車線が減少しているときは合流する車線の方が合流される車線より早く進みます。みんなが合流地点まで行ってから合流すれば左右進み具合は同じですが、実際には最後まで行って入れなかったら嫌なので手前で入ったりします、結局合流される方は何ヵ所かで割り込まれるため割り込む方が早く進むように見えます。
高速道路の渋滞に関する客観的なデータや情報
高速道路の渋滞を客観的に知る方法は、なんと言ってもNEXCOに聞くのが一番です。科学的に分析された渋滞に関するデータを知ることが出来ます。ホームページが新しくなってとても見やすくなり、今の渋滞がどのくらい続くのかなど、リアルタイムで状況を知ることが出来ます。NEXCO東日本(東日本高速道路株式会社)を例にするとホームページから”ドラぷら”というサイトに行くと、渋滞の予測や、渋滞込みでの目的地まで所要時間、途中にあるサービスエリアの紹介などが見ることができます。サービスエリアで見かけるインフォメーションのテレビを見たことがあると思いますがあれと同じものを手元で見ることができます。
nexco東日本
http://www.e-nexco.co.jp/
nexco西日本
http://www.w-nexco.co.jp/
ドラぷらnexco東日本
https://www.drivetraffic.jp/
またドラプラのアプリも出ています。起動しておけば渋滞しやすいポイントや”ヒヤリ”としやすい場所に近づくと音声で教えてくれるアプリです。渋滞中は抜けるまでにかかる時間も含めた到着予想時刻も教えてくれます。インストールするとスマホの上部に車のマークが出る常駐ソフトですが、使った感じ、私の住んでいる田舎では常駐させてもあまり活躍できないようです。都内など渋滞が日頃から多発している都会なら起動しておいてもいいかもしれません。車マークをタップすると使用したメモリやバッテリーの量を見ることができますが、アプリ+使用メモリは26~7MBでバッテリーの使用量も1日起動していて1%という表示だけれど、実際にはバッテリーの減りも気になるので盆休みや正月、ゴールデンウィークなど出かけるときだけ使ってもいいかと思います。
ドラぷらnexco東日本アプリ
http://www.driveplaza.com/dorapura_app/
渋滞の科学的な話し
車間距離を大きめに開けると渋滞を和らげることが出来るそうです。
渋滞の始まりは車間距離の短い車が先頭の車に近づきすぎて強くブレーキを踏むためその後続車も強くブレーキを掛け、後半の車はタイヤがピタリと停止してしまい渋滞になるのですが車間距離が広い場合は前の車の動きを読んで前もってスピードを落とすため車間が減速を吸収し停止しなくても渋滞ポイントを通過できるのです。目安となるのは車間距離40m以上と言うことです。しかし渋滞から抜けるときはすばやく抜けた方が流れが良くなるので、出来るだけ前の車に付いて行った方が良いそうです。これをスローイン・ファストアウトと言います。この話は「渋滞学」という本の著者 西成 活裕 先生、物理学者で東京大学の教授(ウィキペディア)のお話です。学問といえど「ゆずりあう気持ちが大事」と説くユニークな先生のお話はとても面白いです。
西成教授の「渋滞学」はこちら。
渋滞学 (新潮選書) [ 西成活裕 ]
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また車のスピードを常に一定に保って走ることも大事ですね、ゆるやかな坂道で速度が落ちたことに気が付かず運転してしまったり、下り坂でスピードが上がるがまま運転したり、不安定な速度は周りの車を混乱させる原因になり渋滞の原因になりかねません。
高速道路が渋滞したら降りたほうが早いのか?
答えから言ってしまうと、降りないほうが早いでしょう。高速道路は出来るだけカーブをすくなく、最短距離で目的地インターに着けるよう設計されているので渋滞とはいえ距離が短いほうが早くつく可能性が非常に高いです。特別な場合を除いてはのろのろでも高速道路に乗っていた方が早いです。
特別の場合とは・・・
1.通行止めなど。
通行止めや事故などで、がっちり詰って動かないような渋滞の場合は、早めにインターで降りたほうが早い場合もあります。下道に詳しいことが条件ですがこの時も高速バスやトラックの動きが参考になるでしょう。
2.首都高速等
環状になっているような道でショートカットの道に詳しい場合。
等です、いずれも当てはまる場面は少ないと思います、大型連休の自然渋滞なら譲り合いながら高速道路を乗り続けたほうが効率がいいようです。
まとめ
今はETCやスマートインターのおかげで料金所での渋滞が無くなって来ましたがかつては料金所での並び方にも小技がありました。今でも渋滞のひどいときには使えるかもしれませんが、バスやトラックなどの大型車が並んでいる列は、一見長くて遅くなりそうですが台数が少ないほうが早く通過できるので、大型車の多い列に並ぶと進みが速い、というものでした。先程の西成教授のお話では”「我先に・・」と言う考え方が渋滞を生んでいる”と言うことでしたのでお恥ずかしいですが、あまりゴリゴリと先を急がずみんなの流れがスムーズになるようスマートに対応できると、いいですね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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