塩分を控えるには?減塩の工夫、方法、そして必要性は?

健康

血圧が高い人は、検診や受診の時に「塩分を控えてください」と
よく言われると思います。。
薬局の窓口に来て「だってしょっぱいもの大好きなんだよな~」と
という話を患者さんからよく聞きます。
食事の制限をされるのは寂しいですよね。。
そんなときにお話しすることを今日は書いてみます。

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減塩のための工夫、方法

1.塩味以外の味付けを濃くする。
しょっぱい味付けの代わりに、酸味や辛味を使ってはいかがでしょう?
具体的には、酢・唐辛子・わさび・からし・こしょう、などです。
しょっぱい塩は採りすぎると血圧が上がりますが、
スパイスは一瞬上がることはあっても
継続的に血圧を高くすることはありません。

2.表面に味付けをする。
同じ量の塩を使っても、中までしみ込んでいるよりも、
表面についている方がしっかりと塩分を感じることが出来ます。

3.調味料をきちんと計量する。
目分量で味付けをしているとつい濃くなりがちです、
きちんと測るようにしましょう。
塩は小さじ1で6g、大さじ1で18gです。
塩を0.3グラム、0.5グラムと分包した商品もあります。
しょうゆやみそも塩分の入っているものですから、
入れすぎには注意です。

4.うまみ・薬味を使う。
昆布や鰹節のうまみをたっぷり使うと
塩味が薄くても満足できます。
だからと言って既製品のだしや、うまみ調味料には
塩分(ナトリウム)が含まれているので注意しましょう。

減塩はなぜ必要か、目的は?

しかし、なぜ塩分には注意しなければいけないのでしょう。
「高血圧になるから」はみんな知っていることですが、
それだけではありません。

からだがむくむ
からだが塩分を多くとると、濃すぎる塩分を薄めるために
のどが渇いて水をたくさん飲みたくなったり
体内の水分が逃げないように尿や汗の量が減り
結果的にむくみが生じます。
水分でパンパンになるので血圧が上がるのです。

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腎臓がよわる
また過剰な塩分を処理するために腎臓に負担がかかり
腎臓の病気を起こしたりします。
特に糖尿病で腎機能が低下していると重症化させてしまいます。

心臓の機能に異常が起きる
塩分は筋肉や神経の伝達に深くかかわっていて
心臓も筋肉(心筋)と神経のリズムで血液を体中に送っています。
塩分過剰な状態が続くとこの働きに異常が起こり、
不整脈などの心臓の病気を引き起こす可能性が高くなります。

ほかにも栄養の消化・吸収が悪くなったり、
お薬の効果が台無しになったりすることもあります。

塩分てそもそもなに?

そもそも塩分とはなんでしょう?
上にもちょっと書きましたが、ここでいう塩分とは

塩分=塩化ナトリウム

塩化ナトリウムは食塩の主成分で
一日の摂取量の目標値は
男性8.0g/日未満、女性7.0g/日未満です。
高血圧の患者さんの場合は男女とも6g未満です。

このナトリウムが体には大切な成分ですが
とりすぎると血圧をあげる原因などになります。

ナトリウムは医薬品にも含まれていて
主に胃薬に含まれる炭酸水素ナトリウムです。
炭酸水素ナトリウムは胃酸を中和するために含まれますが、
物によっては1日量で約3.5グラムの食塩量に相当するものもあります。

まとめ

塩分は色々なものに入っていて、知らぬ間に摂ってしまいます。
加工食品は特に入っていることが多いでしょう。
食パンにも結構入っています(1枚0.8グラム)
その他かまぼこ、ちくわなどの練り物にも含まれます。
またラーメンの汁は残したり、みそ汁は具だくさんにする、
など普段からの心掛けも大事です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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