石巻にある白い鹿のオブジェを気軽に見に行ってはいけない。

旅行・お散歩・おでかけ


<いしのまき元気市場に貼られたポスター>
宮城県石巻市の牡鹿半島(おしかはんとう)に大きな白いシカのオブジェがあると聞いて、盆休みの帰省旅行の途中に寄ってみることにした。牡鹿半島は学生時代に1回行ったことがあるだけだった。

古い記憶のとおり曲がりくねった道が続く。急カーブを減らすためにところどころ工事した新しい道は少しゆるやかになっていた。しかしリアス式海岸の半島だから、ワインディングロードがむしろここの象徴でもある。

(蛇足)
ちょっと引っかかっている人に解説すると東北には男鹿半島(おがはんとう)もあります、石巻とは反対側、秋田県の日本海側にある半島で”なまはげ”が有名なところです。

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シカのオブジェを見るにはパスポートが必要

※【2024.10.21追記】

私が訪問した2019年フェスティバル開催中の設定です。現在はパスポートは不要です。フェスティバル終了後の展示(現在の予定では2027年まで継続展示中)ですが、観覧料はかからないような気がしてますが明確な情報が無いのでいつ行けるか分からないけれど行ったらレポートします!

ずいぶん走ったと思ったけど、半島のまだ1/3くらいの場所に白い鹿の会場があった。

正確な作品名は
White Deer(Oshika)
作者:名和 晃平

駐車場の入り口には真っ黒に日焼けした係りの若者がいて入り口で車を止めると「駐車場は500円なんですが入場にはパスポートが必要です、パスポートはお持ちですか?」と聞かれて”へ?パスポート”となった。

ここまで来る途中にも会場と思われる登り旗が立っているところがいくつかあった、半島を使っていろんな展示をしているんだな、とは思っていた。

途中、木立のすき間から草間彌生(くさまやよい)さんの水玉の作品がチラッと見えた所があった。

白い鹿のオブジェは”リボーン・アート・フェスティバル”と呼ばれるイベントのひとつだったのだ。シカの話だけが一人歩きして、うわさだけでここまで来てしまったが、展示場を渡り歩く”パスポート”が必要なことを知らなかった。

パスポートは祭りの期間中有効(8/3-9/29)で、

大人   3,000円
高校生以上の学生2,500円

我が家は全員で11,000円になる。

”せっかく来たんだから”と気前のよい自分と、

”ちょっと見るだけに1万円も払うの?”という貧乏性の自分が対決する。

期間中すべての会場で使えると言っても次いつ来ることが出来るのかすら分からない。

無理を承知で「1回券ってないですか?」などと無駄な質問をしてみたがあるわけがない。家族会議を開いたが、我が家の家計ではこのコスパには耐えられないと言う結果になり退散した。

フェスティバルの全体像を考えれば全然高いものではない。ただ今回のシチュエーションには合わなかった、というだけ。

石巻のシカのオブジェが象徴のリボーンアートとは

牡鹿半島の付け根、石巻市街地と牡鹿半島全体を舞台として、

「アート」「音楽」「食」を楽しむお祭り。

第1回は2017年にひらかれていた。

アートになぜ「食」が?と思ったが、

震災後、人が生きる術を蘇らせ再発見し、
地域が前に向かって進むエネルギーを生み出す。
ホームページより抜粋

という目的だと聞けば「食」も違和感なく自然に感じられる。

第2回の今回は
2019年8月3日~9月29日の期間で開かれている。

市街地から半島の先っちょ、さらに船に乗って行く島まで会場になっているので当然1日では周ることができる広さではなく、期間中通って楽しまなければすべては見られない。

食はもちろん、宿泊もイベントの一環のようだ。

私には到底無理なイベントだ、

でもきっとシカだけは”リベンジだ!”とかみさんが言って、またの機会に見に行きそうな気はする。

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フェスティバル期間以外はどうなのか

第1回が2017年、第2回が2019年だが
去年2018年には

TRANSIT!Reborn-Art2018

という期間限定イベントがあった。この時一番人気の白いシカが再展示されていたらしくこの時は無料だったようだ。

リボーンアートフェスティバルによって地域が刺激されて活動が活発になっている感じがする、公衆トイレのデザインがアート化していたり、食堂や、宿泊施設なども新しく出来たりして地域の魅力がアップしているのを感じられる。

もちろんイベント期間以外にもその魅力が続かなければ意味がないので通常時でも営業しているようだけれど、白いシカが見ることができるかは不明だ。

シカを断念した私たちは途中見つけたツリーハウスで遊んだり

しながら石巻市街地へ観光に行ったが、街中にもたくさんのリボーンアートの会場や作品があり登り旗もたくさん立っていた。

いしのまき元気市場のうしろの堤防に登った時、出口がわからなくて市場の隣にあった情報交流館のようなところを通らせてもらったが、”mama”とかいうタイトルでいろんなお母さんの写真が飾られていた。これもリボーンアートの一部?
(右の登り旗がアートフェスティバルのはた)

まとめ

初年、第1回に延べ26万人も来客があったと言うのに、なぜ知らなかったのだろう?こんなに大きなイベントならそれなりに覚悟してこないといけなかった。

美術館だとか博物館が好きで機会は少ないながらもけっこう出かけている。中でも十和田近代美術館はお気に入りで2,3回行っている。

十和田近代美術館の向かいには草間彌生(くさまやよい)さんの作品が並ぶ公園があり自由に見ることができる、今回もそんなノリだったのが間違いの元だった。

次回のイベントはいつだろうか?情報を集めてこの次はシカを見てみたい。

※2019.9.21追記
リボーンアートフェスティバルのステージがWOWWOWでも放映されるらしい、”ロッキンジャパン”とか”サマーソニック”と並ぶメジャーイベントだったのか!知らなかったのがなおさら恥ずかしい。

※途中で遊んだツリーハウスについての関連記事はこちら→東北を旅すると素敵なデザインのツリーハウスに出会えるかも!?

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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