お仕事の楽しみのひとつに出入り業者さんからの差し入れ(主にお菓子など)というのがあります。
筆者は薬局に勤務しているので時々頂きますが、以前は営業の仕事をしていて反対の立場でした。
手土産は営業戦略的な意味もありますが、もっぱらどんな手土産がよろこんでもらえるかに知恵を絞って楽しみながら準備していた記憶があります。
ちなみにこの手土産は現場の方々への気持ちになります。相手の会社にどんなメリットがあろうと、現場で仕事に当たっている人たちへの気持ちを忘れてはいけません。実際にあったユニークな手土産の話をします。
ちょっと反則?ほんとにあったユニークな手土産
ユニークな手土産をもっていけるのは、ある程度顔見知りで、冗談も言える間柄の得意先だけですが、今よりもさらに距離を縮められるきっかけにもなると思います。初めてのお客様や一回きりの訪問であれば、お決まりの銘菓や自分の地元が誇る銘酒など、皆さんが持っているここ一番の手土産を持っていけばいいと思います。
スナック菓子などをはじめとする普通のお菓子。
改まった菓子折りなどは、量の割にはお値段が高い。しかしスナック菓子などの日常的なお菓子を同じ値段で買うと山ほどになります。
これを普段の営業バッグを空にしてお菓子だけつめて訪問してお披露目すると量の多さにビックリして喜んでもらえます。
職場で食べてもいいし、小分けのお菓子なら分けて持ち帰れます。(スナック菓子で小分けの袋が5つくらいつながっているようなタイプは量も多く見えるのでおすすめです)。高価なものではないので素直に喜んでくれる人が多く、お子さんがいる人にも喜んでもらえます。遠足シーズンなどにうまく合えば「助かった」と、よろこんでもらえたこともあります。
キャンペーングッズやポイントカード付きのお土産、
某ドーナツ店やコーヒーショップなどではオリジナルのグッズを購入金額に合わせてもらえるキャンペーンをやっていることがあり、マニアはポイントを集めていたりするので、人気のありそうな景品のときはそれもつけて持っていくととてもよろこばれました。ただし欲しい人の数と景品の数のバランスが悪いと、一部の人にしか渡せず不公平感を生み出しかねないので注意が必要です。
その他はみなさんも経験があると思いますが、
期間限定の商品や、珍しいもの、並ばないと買えないものはそれを手に入れる苦労も上乗せになって好感を持ってもらえますよね。
気を付けたい逆効果の手土産
次のような手土産はあまりよろこばれない傾向があります。
1.切り分けたり、食器を使うもの。
少人数の職場なら問題にならないところですが、そこそこの人数がいて食べるための手間がかかるとあまり喜ばれません。
一部の職員がそれを担っているなどの場合は気を付けましょう。
2.賞味期限が短いもの、冷蔵・冷凍が必要なもの。
急いで食べなければならないものや、冷蔵庫が必要なものは相手に選択する余裕がないのでもらっても窮屈な気持がしてしまいます。
しかし、営業の戦略でわざと期限の短いものを持っていき急いで食べてもらうことで、「たべてしまった」ので断りずらくなる、という戦略に使われることもあります。
3.得意先の近所で購入したもの。
見慣れていてありがたみがなさすぎるものは逆効果になります。
4.商品券などのお金と同等のもの、高価なもの
あからさまに金銭につながるものや、高価なものはわいろのようなイメージを持たれてしまい嫌われる傾向があります。
手土産を渡す時の注意、タイミングなど。
手土産の渡し方は、その時の状況によって様々です、いずれでも相手の負担にならないよう気配りが必要です。
例えば上に書いたような楽しそうな手土産でも、上司を無視して渡すわけにはいきません。
一言その部署の長(管理者)に断ってから渡しましょう。
普通であれば訪問して最初のあいさつの後に渡しても問題ありませんし、話が進むこともあります。
しかし、具体的に何か商談が進んでいる最中の場合は先に渡すのはわいろ的にとらわれかねないので、
話が終わってから渡すのがいいでしょう。
通常では紙袋などは外して渡しますが、社外で会っているときは相手も持って帰らなければならないので、
「袋のまますみませんが」と紙袋ごと渡した方が気が利いています。
相手を思いやる気持ちがあればわかることですが、自然に気の利いた対応が出来ればと思います。
まとめ
物でつるわけではないのですが、現場のお客さんを大事することは、自社製品をまもることになります。
ないがしろにすると問題でないことも問題にされかねません。
またまめにコミュニケーションを取っていれば問題なことも大目に見てもらえることもあるのです。
立場が入れ替わってよく見えるようになりましたが、物が大事なわけではなくて、想ってもらえていることがありがたく感じます。
最近では国公立では一切こういったものは禁止されるようになってしまいつまらないと感じますが、
民間ではまだまだ習慣が残っていると思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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