SF映画のタイトルが思い出せなくてずっと悩んでいた。宇宙船の中で未知のエイリアンが、宇宙飛行士たちを順番に襲っていく映画。その地球外生命体は最初は小さくアメーバのように自由に形を変えることが出来て、白くてキレイな半透明。平べったくて、薄く、クラゲのような、生イカの切り身のような、生八橋のような、餃子の皮のような、ライスペーパーのような・・・。
しかし知能が高く、全身筋肉のようなその生命体は人間の手などに絡みつくと骨を砕くほどの強靭な筋力を持ち。
人体に進入し内臓をめちゃくちゃにして返り血を浴びようとも超撥水性なのか本体は真っ白いまま。炎であぶられ燃やされても耐熱性も高く黒コゲ1つ付かない最強の生物だ。そして大きく育っていく。。。でも
映画のタイトルはなんだったか?その異色な雰囲気の不思議なSF映画を、もう一度見てみたいと思っても名前が思い出せなくて悩んでいたが、ようやくその映画の名前が分かった。
その映画のタイトルは「ライフ」(Life)
2017年のアメリカの映画だ。
2017年!?たった3年前の映画だったのか。
私は映画評論家でも無いしマニアでも無い。ただの”物忘れの激しいおっさん”の個人ブログなので、うんちくを語りたいわけでもない。
でも。この映画、他のSF、エイリアン映画とは空気感が異色で忘れられない。
SF映画ではあるが、”SFホラー映画”と言われているようだ。ゾンビは出てこないけれど”ゾッとする”のでホラー映画に分類されるらしい。
有名なところではバイオハザード、エイリアン、などもSFホラー映画の仲間とのこと。。。
3年前の映画なのでもうネタばれも無いだろうから自由に書いてしまうよ。
【あらすじ】
火星から収集されたサンプルの中から地球外生命体が発見されるが、知性を持ったその生命体に国際宇宙ステーションという密閉された空間で宇宙飛行士達が次々に襲われていくという話。日本人俳優、真田広之さんも出演している。
LIFEといえばもう1つ頭に浮かぶ映画があるけれど、こちらは最後にビックリマークが付いていて『Life!』と表現されている。
2013年の人間ドラマ映画で”ナイトミュージアム”や”メリーに首ったけ”で有名なベン・ステイラー監督・主演の作品。混同をさける為なのかこちらのSFの方はカタカナで「ライフ」という表示だった。
「ライフ」の何がもう一度見たくさせるのか、理由を考えてみた。
見終わったら自然と記憶から消えていく映画と、心のどこかにひっかかって忘れられない映画があるけれど、この「ライフ」は何か引っかかる。いったい何がそうさせるのか考えてみた。
【CGのすばらしさ】
なんと言っても未知の生命体のCGがすばらしすぎて見入ってしまう、本当にそんな生物がいるかも!と思ってしまう。
くらげのようでもあるし、天女の羽衣の様でもあるし、クリオネか、”もののけじまのナキ”の天女茸も連想してしまう。
不思議な質感と滑らかな自然な動きが見事で、まじめにこの生命体の生態ドキュメントみたいな映像があったら、延々と見ていられるのではないかと思ってしまう。
数年前に山形県のくらげの水族館に行ったが色々な特徴のあるクラゲを延々と見ていて飽きなかった。ずっとその動きを目で追ってしまう、あの時と同じ感じがする。
【ギャップの大きさ】
他の映画のエイリアンのように凶暴性がそのまま形になった様なキャラクターではないのも興味をそそられる。
アニメやメルヘン映画なら友好的なかわいい宇宙人として出演してもおかしくないヒラヒラした見た目だが、自然界で宇宙最強に進化した生物の形は見るからに恐ろしい凶暴なエイリアンや恐竜などではなくて真空も炎も物ともしないこの生物は到底人間の能力ではかなわない。
こんなシンプルな生物が宇宙最強というギャップが精神的にもゾッとさせられる。
ライフが見た人をゾッとさせる理由は?
独特の空気をかもし出している理由はリアリティじゃないかと思っている。つまり、いかに現実的か、を徹底しているみたい。
現実的には宇宙一怖い生物は本当はこんなシンプルなじゃないの?
現実的に人間が実際に恐怖に直面したらこうじゃないの?
という問いかけが妙に説得力があり”ゾッと”する。
そうゆう現実味が精神的な恐ろしさをかもし出している。
作品について調べていたら、
監督はダニエル・エスピノーサというスウェーデン人でサスペンスが得意らしい。
フィンランドやスウェーデンなどの北欧とサスペンスってよく合うような気がする。勝手な個人的な感想では北欧は白夜とかヘビメタ好きとかのイメージがある。
さらに検索してみると2017年のシネマトゥデイの記事から出演者の真田広之さんの独占インタビューの記事を見つけた。
そこで撮影現場の様子を聞かれた真田さんが
「とにかく自然にみえるようになるまで何度も取り直した」
「ちょっと芝居がかった演技をしたり、色気を出してみたりすると、スパッと見抜かれて、”そんなのはいらない”と言われた~それが監督のこだわりだった」
~引用元:2017年7月3日・シネマトゥデイ『ライフ』真田広之 単独インタビュー~
と話していました。
まとめ
この映画のタイトルを調べ当てたのは実は妻である。「あの~宇宙でさ、白くてひらひらしたエイリアンに宇宙飛行士たちが次々に襲われるやつ、何てタイトルだっけ?」という情報を元に調べてくれたのだが良く調べ当てたなと感心している。”誰が出ていたの?””~の~役の人出てた?””アジア人も出ていた?”と私より格段に情報量が多い「そんなことも分からないの?」とハリウッド事情とかに自信のある妻は”自分が調べて分からないものは無い”と自負している。ブログ書けば良いのに。
兎に角、タイトルがわかってスッキリしたので、忘れないようにメモしておこう。
ここまで読んで下さったあなた!独り言にお付き合い頂きありがとうございました。
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