一度喘息発作を起こしたことがある人は
もう二度と味わいたくないと思っているでしょう。
喘息発作を起こす原因はたくさんありますが、
前もって発作が起きそうな状況に気づいたり、
原因を取り除くことで発作を回避することもできます。
喘息の人が日常生活で何に気をつけたらいいのでしょう?
喘息発作の原因、天気の影響。
私が一番天気の中で影響力が強いだろうと感じるのは温度差です。
以前、薬の勉強会で聞いた、
『最高気温と最低気温の差が10℃以上になると喘息の発作が顕著に増える』
というのが一番当たっていると感じます。
他に、「前日との温度差が3℃以上」とか「室内外の温度差が5℃以上」などの
データもありますが、実際に患者さんの話を聞いてみて、
最高気温と最低気温の差が10℃以上の時が一番発作が起きやすいと思います。
天気予報でぜひチェックしてみて下さい。
この10℃以上の差が出るのはたいてい春か秋です、
つまり季節の変わり目が一番注意が必要です。
その他の天気に関するところではやはり台風や寒冷前線の通過です、
気圧の急激な変化も喘息発作を起こす引き金になります。
また、季節的に花粉の多い時期や、梅雨時などのカビ・ダニの増える時期は
間接的に喘息発作の原因を作っていると言えます。
喘息発作への影響、食べ物、環境など。
食べ物によって喘息が起きるというのは直接的ではありませんが
誘発することは考えられます。
喘息はアレルギー反応によって起きているので、食品でも引き金になります。
ただ食べ物の場合、喘息の前にすでにその食べ物にアレルギーを持っている
場合が多いので、今まで食べていて大丈夫だったものがいきなり喘息を
引き起こすことは少ないと思います。
もし食べたことがあるものでアレルギーが起きたときは、
添加剤や保存剤、着色料等に反応している場合があります。
お酒は、アルコールそのものにアレルギーを持つ人もいますが、
誰でもお酒を飲むとアレルギー反応を起こしやすくなります。
食べ物にちかいところで、薬に対するアレルギーで喘息が起きることもあります、
良く知られているのがアスピリン喘息です。
食品でも医薬品でもアレルギーがあるときは注意が必要です。
環境では、やはりホコリなどが問題です。
ハウスダスト・ダニ・花粉・たばこの煙・ペット・大気汚染など
様々なアレルゲン物質が空気中を漂っています。
掃除や換気は重要です。
空気清浄機も有効なアイテムと思います。
その他の生活環境では風邪・運動・ストレス・過労が引き金になります。
喘息発作の前触れ、前兆はどんな症状?
咳が増える、のどがイガイガする、鼻水鼻づまりがでる、熱が出る、など。
風邪と変わらない症状ですが、喘息を起こしたことがある人は、
原因が何であれ、その症状がすすんで発作を引き起こさないか、
症状の変化を注意して観察する必要があります。
また直前の前触れのほか、初めての発作を起こす前にも
その兆しがみられることがあります。
・夜寝るときに息苦しさを感じるようになった。
・まわりの酸素が薄いような気がする。
・アルコールを飲んで寝ると呼吸が苦しくなる。
・風邪をひくと咳だけが長引く。
などです、心配があるときは一度受診し喘息のお薬を備えておくことも大事です。
特に発作時の吸入薬はあった方が絶対に良いと思います。
まとめ
喘息はアレルギー反応、またはそれを起こしやすい環境が原因で起こります。
もう一つ重要な原因のひとつ、女性の場合は生理が原因になることもあります。
生理前に鼻水が出やすくなる、鼻が詰まるという人は結構いるようです。
つまりアレルギー反応が起きやすい状態なので喘息も起きやすくなります。
これら複数のことが重なって症状が重くなることもあるので、
自分の体の変化に耳を傾けるとコントロールもしやすくなると思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント