インフルエンザが急速に広まっている、誰だって罹りたくはないけれど、なってしまったら病院を受診しなければならない。診察を受けてインフルエンザ陽性だった場合お薬をもらったら支払いはいくらかかるのだろう?
私は毎日インフルエンザの患者さんにお薬を届けて会計していますが、お薬代は大体1,650円~2,500円くらいです、病院の受診料と合わせると4~5千円かかるようです。
※保険証なし、全額(10割)負担の時の実際のお会計を追加(2019.2.7)
インフルエンザでかかる医療費はどれくらい?
冒頭文の値段の条件は
・自己負担3割の人(6才~70才)が
・イナビル(*)のみ処方されたときの
お薬代1,650円(薬局によって若干の差あり)
+
・病院の初診料を含めた診察代2,000円ちょっと。
を合わせた時の会計です。
これは最小限なのですが、
※咳・熱・頭痛・痰のからみ・胃腸症状など
症状を抑えるお薬が一緒に出れば
お薬代も2,500円位になることもあります。
※病院のお会計も検査内容によって変わります。
合計するとやはり5,000円位はかかりそうです。
・70才~74才の2割負担なら大体その3分の2
・75才以上の1割負担ならおおむね3分の1
となります。
10才以上は2本10才未満は1本なので、10才未満は少し安くなります。
*イナビルと比較して
2018年新発売になったゾフルーザは少し割高です。
タミフル、リレンザは少し安くなります。
点滴の薬(ラピアクタ)は一番高価ですが
点滴の場合は、すべて病院の治療の中に含まれるので薬局の会計はありません。
休日当番にかかった場合。
休日当番にかかった場合割増になります。
(もともと日曜日も診察している病院は通常の料金です)
診察代は 2,500円(自己負担3割で800円ちょっと)高くなり、
お薬代は 1.4倍になります。
夜間・深夜救急外来の場合
診察代は 4,800円(自己負担3割で1,600円)高くなり、
お薬代は 2.0倍になります。
まとめ
3割負担なら、
平日の診察時間内で5,000円くらい、
休日当番だと5,000円は確実に超えるので
一万円札を持っていた方が安心です。夜間など深夜のときは病院によっては会計しないところもあります(後日支払い)。
診察代やお薬代は2年おきに診療(調剤)報酬改定という価格の改定があるのであまり細かく表記しませんでした。
夜間の救急外来は本当に緊急性のある患者優先なので比較的元気で食欲があってよく眠れるなら翌日の受診で良いと思います。子供が高熱を出して夜間診療に連れて行ったら自分の子供が一番元気だった、なんてこともあります。
関連記事 子供が夜熱を出したとき救急外来を受診する目安や相談窓口について。
またインフルエンザは自力で治すことも出来ますが、インフルエンザの診断を受けないと公休(出勤、出席停止期間)に扱ってもらえないので受診しなければならない事情もあるかと思います。
休日当番や救急外来の場合は必要最小限のお薬しか出ません。翌日が平日であればお薬も1日分だけで出して、翌日かかりつけを受診するように勧められることもあります。体調が悪いのにお金の心配をする余裕もないかもしれませし、必要なら受診しなければならないのでお金のことを考えても仕方ありませんが、目安になればと思い書いてみました。
※2019.2.7追記
仕事が変わったばかりで保険証がない患者さんが今日来ました。
保険証がないと全額、10割負担になります。
病院のお会計は7,000円台
お薬代は8,500円でした。
保険証を持ってくればもちろん差額をお返ししますが、
病院代だけで手持ちが無くなってしまったので、お薬代は後日で良いことにしました。
体調が悪いのに一回家に帰って
またお会計に来てもらうなんて出来ません。
インフルエンザは治ったかどうか5日後くらいにまた受診しなければならないので、
その時にお会計でかまいませんとお伝えしました。
保険証がないと合計で15,000~16,000円は覚悟しないとなりません、
でも、緊急時はお会計はさておき、
治療することが優先になります、
心配せずに医療機関を頼って頂きたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
お大事にしてください。
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