この前、血圧の薬を飲んでいる家族が「血圧の薬が前のより10倍も強くなった!!」と驚いていた。今までアムロジピン錠5mgというお薬を飲んでいて、今回からロサルタン錠50mgに変わったのですが、家に帰ってよく見たら数字が10倍にもなっているので「怖くて飲めなかった」というのです。
しかし、実際そんなことがあるんだろうか?繊細な人間の身体に使うお薬がいっきに10倍になる?ちょと調べてみました。
血圧の薬の数字は強さを表している?
血圧の薬の数字が表しているのは主成分の含まれる量です、
特に高血圧の薬は血圧を下げる薬ですから強い薬は心配です。
例を挙げると
1、2、2.5、4、5、8、10、16、20、25、40、50、80、100、140、150、200
この数字は実際にある血圧薬のmg数、規格です。
例えば先ほどの
アムロジピン錠であれば2.5mg、5mg、10mgというサイズがあります。
そして、もう一方の
ロサルタン錠は25mg、50mgというサイズがあるのですが、、、
アムロジピン錠の一番小さいサイズが2.5mg、ロサルタン錠のそれは25mgという事は、それより少なくては効果が無いからだとすれば、最初からアムロジピンとロサルタンでは効果が出るまでに必要な量が10倍違うという事ではないだろうか?
血圧の薬は同じものでも強弱をつけるためにサイズが分かれている
カレーにも辛口、中辛、甘口があるように、、、
血圧も人によってうんと高い人には薬の量を多く、少しだけ高い人は少なくと調節されるのだろうから同じ血圧薬でも強弱を付けて何種類かにサイズが分かれているのは理解できるが、それは同じ種類の比較なら意味があるけれど、最初から効果が得られる量が10倍が違う薬を比べても仕方ないよね。
アムロジピン錠5mgと同じくらいの効果を、、
ロサルタン錠では50mg必要ってことなら2つのお薬は同じくらいの強さ、と考えるのが自然だね。
お薬の大きさと数字は関係ない
おまけにアムロジピン錠5mg1錠の重さは約0.2g(200mg)でした、含まれる主成分は5mgというわけですから、約195mgは錠剤の形を作るための添加物ですよね、添加物はお薬がしっかり吸収されて効果を表すために必要な大事なものだそうですが、主成分に比較してこんなに多いのでは錠剤の大きさにはあまり影響ないですよね。
まとめ
同じ名前のお薬なら、数字の比較は意味があるけれど別のお薬同士の数字を比較しても意味が無いという事ですね。するとまた家族が「やっぱりこの”100”ってシップじゃなきゃダメだ、この前の”40”は効かなかった、やっぱりシップは”100”に限る。」と言っているけれど、それは本当なのだろうかとまた懐疑的な目で話を聞いている。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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