七草粥(ななくさがゆ)に入っている草の種類は全部で次の七種類、芹(せり)、薺(なずな=ぺんぺん草) 、御形(ごぎょう)、繁縷(はこべら) 仏の座(ほとけのざ) 、菘(すずな=カブ)、蘿蔔(すずしろ=大根)のことで、1月7日に家族の健康や五穀豊穣を願って食べるのが風習ですが家族が集まればお年寄りも子供も赤ちゃんも、もしかしたら妊婦さんもいるかもしれません。ぺんぺん草などの野草をみな同じように食べても問題ないのでしょうか?
七草粥は妊婦や赤ちゃんが食べても大丈夫?
最近はスーパーやインターネットでも七草粥の材料が売られていて気軽に買うことが出来るようになりました。セリ、カブ、大根は普段でも食べることのある食材ですが他の草はどうでしょう?ほかの草は野草です、調べると葉っぱや地上部分を使ってお薬が作られていたこともあると書いてありました。いずれも妊婦さんには勧められなく安全が確認されているものではないとのこと。食べたことのないものなど、珍しいものは妊婦さんは摂らない方が安全だと思います。また赤ちゃんは基本的に離乳食で食べたことのない食材は食べさせないようにしましょう。野草は結構アクが強かったりするものです、赤ちゃんのうちに無理して食べさせる必要はないでしょう。キク科の植物はアレルギーの原因となることも多く、植物由来のアレルギーの原因物質は加熱にも強いものがあるので調理してもアレルギーの原因になる可能性もあります。アレルギー体質の人にもあまり進められません。
七草粥を妊婦や幼児、乳児に食べさせたいときは。
とは言っても、家族みんなでお正月行事を楽しみたいと思いますよね、七草粥とは必ずこの七種類の草を使って作らなければならないわけではありません。七草粥=七種粥、草と種は同じ意味で使われます、「わらい種(ぐさ)」「語り種(ぐさ)」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?七つのタネを使っておかゆを作れば七草粥と言えます。昔、平安時代のころは 米(こめ)、粟(あわ)、黍(きび)、稗(ひえ)、簑(みの)、胡麻(ごま)、小豆(あずき)と七種の穀物を使って七草粥の行事が行われていたと言われています。また時代や地方によっても入れるものが異なるります。七草粥の意味には、お正月の終わりに疲れた胃を休めて冬場に不足しがちな栄養素を七種類の食材を入れることで補う、という意味もあるそうです。
七草粥に入れる食材のおすすめ。
地方によって七草粥に入れるものが異なるのは気候や風土のためで、とてもたくさんのパターンがあります。北海道や東北地方などの雪国は、その時期には積雪が多く七草全部を集めるのが困難です。代わりに人参、わらび、ゼンマイ、ジャガイモ、ずいき、油揚げ、こんにゃく、キノコ、昆布、ササゲなどが使われた記録があります。七草のうちセリ、カブ、大根はふつうにスーパーで売っている食材ですから心配ないですね。カブ、大根は離乳食でも軟らかく煮て使われることもあります。ほかには白菜や小松菜、シラス、などもいいでしょう、赤ちゃんで離乳食が進んでいて卵が食べられるようになっていれば溶き卵を入れても食べやすくなるかもしれません。アクの強い食材はアク抜きもしましょう。地方によっては干し柿や栗など、たくさん具がある方が良しとする地域もあるようですが、あまり入れると本来の胃を休めるとかの目的が果たせなくなるので注意ですね。
まとめ
これだけは入れたいな、と思うのはやっぱりセリや三つ葉のような香りのある食材ですね、年越しそばや正月の雑煮など、正月料理にはやはり仕上げにちょんと結んだりして乗せたいですね、おめでたい感じがしますし、シャキシャキとした歯触りと香りが楽しみです。(子供は苦手な時は取ってしまえばいいので飾りとして)。スーパーなどで七草のセットを買うときは食べる人に合わせて具材を分けて使う事も出来るかと思います。通販では七草のフリーズドライにしたものもあるようですがこれだと材料を分けるのは難しいですね。
実際には妊婦さんやお子さんが食べても問題のない場合の方が多いと思います。またフリーズドライ品を少し混ぜるだけでそんなに影響があるとは思えませんが、私は妊婦やお薬を飲んでいる人、アレルギーのあるお子さんはフル七草はお勧めできません(仕事柄)。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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