大腸の機能と役割、第2の脳とは?腸内フローラとは?

健康

大腸とはどんな臓器だろう。
学校で教わったときは、
「消化管の最後のところで水分を吸収して
便の形を作るところ」と聞いていたが。
最近では大腸は第2の脳と言われたり、
約1kgもの腸内細菌(腸内フローラ)を飼っていたりと
なにかと話題になることが多くなった。
そんな大腸の素性を見てみよう。

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大腸の機能と役割、第2の脳とは?

もちろん習ったとおり、水分を吸収して最終的に便を作っている、
水分の他、ミネラルやイオンを吸収したり
小腸で分解しきれず残ったものを分解吸収している。
ただ最近大腸が話題になる理由は、その方法にある。
それらのことを脳の指令を待たずに行っていることだ。
消化管にある神経の数は末梢や脊髄の神経の数より多く、
環境変化に対する対応を独自でやってのけていると言う。
それどころか逆に情報を脳に送っていて、腸の方が
中枢のような働きをしている。
これが第2の脳といわれる理由だ。

腸内環境を良くする腸内細菌、腸内フローラ

人の腸内には、資料によってまちまちだが、
数百~数千種類の腸内細菌が100~1,000兆個、
重さは1~2kgもいると言う.
これらの細菌の働きは。

◎病原体の侵入を防ぐ。
◎食物繊維を消化する。
◎ビタミン類を作る。
◎ドーパミンやセロトニンを合成する。
◎免疫力に深くかかわっている。。

などである。
そして腸内環境を良くするものは、、

乳酸菌(ヨーグルト・チーズ・味噌・漬物などの発酵食品)
オリゴ糖(大豆・トウモロコシ・たまねぎ・バナナ・ハチミツなど)
食物繊維(不溶性:ごぼうなどの根茎野菜、きのこ類。
     水溶性:海藻類など)

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である。
腸内フローラ(=腸内細菌叢ちょうないさいきんそう)とは
簡単に言うと「腸内のお花畑」という意味。
あまりにも多くの種類の菌が色とりどりに存在しているので
そのように表現されているようだ。

脳をはじめ全身で使われる神経伝達物質やそれらを合成するのに
必要な部品の数々がここで作られているので、腸内環境が
崩れると、全身の機能に影響を与えてしまうことになる。

これらの働きの中で最近特に注目されている成分がある、
腸内細菌が大豆から作るエクオールという成分が話題になっている。
このエクオールと言う成分は女性ホルモンと構造が似ていて、
骨密度を良好に保ったり、シワの進行を抑えたり、
更年期症状を抑えてくれ、若さを保ってくれるようだ。

大腸の変わった働き

実は食べ物の好みや、気分や感情までもが大腸によって操られている。
という説がある。
甘いものや、脂っこいものなどが好みと言う人は
実は腸内細菌が欲しているものを好むよう操られているというのだ。

また自閉症やうつなどの病気との関係や、
乳児の成長、人格形成などとの関係も研究されている。

まだまだ解明されていない能力が隠れていそうな雰囲気だ。

まとめ

いままでの学問でもたくさんのことが解明されてきたが、
常識をくつがえす発見が繰り返されていく。
分野の壁を越えて、もっと明快に人間の体の謎が
解明されていくのが楽しみだ。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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