
ペットと一緒に泊まれる宿を予約することが出来ず、一晩犬のみで車に泊まってもらう経験をしました。と言っても体験したのはうちのワンちゃん(3歳)ですが。「車に犬だけなんてかわいそう」という気持ちもあり、初めてのことなので心配しましたが、こちらの心配をよそにとても上機嫌で問題なく出来ました。ペットホテルに預ける案もありましたが、車中泊を選んだ理由や、愛犬の為にした対策や工夫などを書いてみますよ。
快適なペットホテルが犬にとって必ずしも安心ではない。
今回の旅行は両親への敬老の日のプレゼントに計画したのですが、ペットと泊まれる宿が見つからず妻は犬をペットホテルに預けるつもりでいました。
でも犬も家族の一員ですし、両親も犬が好きなので「出来れば一緒に旅行に連れて行きたいなぁ」と思いました。
数年前、親戚の集まりに従弟が小型犬を連れて来て、夜は散歩させてから車中のクレートに入れて泊めていたことがあって「それでも大丈夫なんだ」と思いました。「うちの犬にもできるかな?」と考えてみて、次の3つの条件から「きっと大丈夫だろう」と決断しました。
・トイレの習慣がしっかり付いている。
家では室内飼いで夜は家族と一緒に寝ています。
朝夕2回トイレに行けば、それ以外はほぼトイレには行きません。
いつもの時間にお散歩してトイレを済ませれば車で困ることもないでしょう。
・季節が良かった。
敬老の日(9月の第3月曜日)ですから、昼はまだ少し暑くても夜はすっかり涼しくなりました。冷暖房のいらない季節でした。
・車に慣れていた。
車のドアが開くと自分から車に乗り込むくらい車に抵抗がない。
普段から買い物などで1時間くらい車中のクレートお留守番できる。
そして実際に連れて行ってみると、車に犬を残して離れても全く吠えることなく、おとなしく待っていることが出来ました。
前回の旅行では完璧なドッグホテルでしたが離れるときにはキャンキャン鳴かれました。
・24時間温度管理。
・犬の安全を考えた個別ブース。
・リモートでペットの様子が見れるシステム。
等々がありましたが、考えてみれば安心なのは飼い主だけだったんですね。
犬だけで車中泊するために考えた工夫と対策【車内の設備】
1時間くらいならクレートで車にお留守番できますが、一晩となるとちょっと大変です。折りたたみのケージがあるので、ケージの中にいつも使っているクレートを置いて体を伸ばせるスペースを作りました。
まだ夜冷え込む季節ではなかったのですが、行ったところが山だったので念のため冷え込みにも気を使いました。
フロントガラスの日よけで使っている遮光・断熱素材のサンシェードの銀色の面を上向きに敷いて、その上にケージを置いて、さらにケージの中に毛布を敷き、クレートにも毛布をかぶせて外の音があまり聞こえ無いように巣穴のような
寝床を作ってみました。
犬だけを車中に残した時の心配
車の中を自由に歩かれると、イスの下や、安全ベルトに絡まってしまうなどの不測の事態が心配されます。犬のために作られたケージなら安心ですが、もしケージが無くても、後部座席を倒すなどして隙間の無い閉鎖的な空間に出来るならケージ代わりにしても良いかも知れません。少しでも隙間があると無理やり出ようとして首が挟まれたり、身動きが取れなくなったりしては大変です。ワンチャンがいたずらできないように細心の注意を払う必要があります。
犬だけで車中泊するために考えた工夫と対策【メンタル】
散歩に3回行った。
いつもは1日2回の散歩ですが、夕方、夕食時、朝食時の3回散歩に行きました。
1回目 は旅館に着いてから夕食までの間に散歩に連れて行きました。旅館に着いて荷物を部屋に運んで一風呂あびてから車に戻り散歩に連れて行きました。いつもの散歩の時間です。
見知らぬ道ですが、新しいところを探検するのは犬は大好きです、新しいニオイや風景に興味津々で愛犬も旅行を満喫しました。お散歩して上機嫌で車に戻って、「ハウス!」と言うと自分からクレートに入って、クレートの扉に取り付けたペットボトル用の水のみから少し水を飲みました。夕食の時間になるのでまたしばらく車でお留守番です。
2回目 は人間の夕食後、犬のご飯を準備して駐車場へ子供達と行って見ました。気づかれないよう静かに近づいてみると、まるで「くるま、おれ独り占め!」状態ですっかりくつろいでいました。ご飯を食べてからまた少しお散歩、車中泊なので出るもの(ウンチとオシッコ)は全部出してスッキリさせたいので、まっ暗な道を行ったり来たりしてトイレを済ませました。そしてまた車に戻り毛布を直して「おやすみなさい」しました。
3回目 は翌朝、朝ごはんを持って車に行って見ると飛びついてくるわけでもなく「おう来たか、ご苦労」と言わんばかりの余裕。今度は子供たちも一緒に昨日と同じコースを散歩してトイレを済ませ、チェックアウトまで「もうちょっとまっててね」とクレートでお留守番をしてもらい家族全員で帰路に着きました。
まとめ
もしギャン鳴きされたり暴れたりするようなら”一人一緒に車に泊まらないといけないかも”と覚悟はしていました(その役割はたぶん私ですが)。「車に乗ってさえいれば置いて行かれることは無いっ」と理解していたかは不明ですが、見知らぬペットホテルより家族のにおいのする慣れた車の方が落ち着いていられるのかもしれませんね。
・トイレの習慣が出来ている。
・車に慣れている(車好き)。
・季節が良い。
などの条件がそろっていれば車中泊もアリだなと思いました。
これらが満たせない時は(子犬なども)ドッグホテルが良いのかも知れませんね。
旅の選択肢が広がるいい経験でした。
でも子供達が巣立ったら将来的にはバンコンで夫婦と犬で車中泊の旅もいいかもな~なんて思っています。
最後まで読んで頂きありがとうございました。