二本松は、安達太良山系のふもとにある城下町です。車で山に向かえば10数分(二本松インターより)で温泉につきます。菊人形の時期(10月中旬頃)は紅葉も最盛期なのでわずか10数分でも山に登れば山一面の美しい紅葉が楽しめるでしょう。安達太良山系はあちこちから温泉が湧いていて、いくつもの温泉街があります。岳温泉、奥岳温泉、土湯温泉、鷲倉温泉、塩沢温泉、野地温泉、横向温泉、沼尻温泉などたくさんの温泉の中から、二本松から一番近い温泉街『岳温泉』を紹介します。歴史のある温泉街で新旧入り混じった街並みとその周辺の様子をお伝えします。
岳温泉、温泉街のみどころ
ヒマラヤ大通りというメイン通りがあり、温泉宿やお土産屋さんが並んでいます。
入り口の真ん中に『岳温泉』の看板があり記念写真をぜひ一枚撮りたくなるポイント。歴史のある温泉なので、リニューアルして雰囲気のある宿もあれば、残念ながら閉めてしまった宿もそのまま残されている(移転したようだ)。”古き良き大通り”という感じはあるが、旅館・ペンション合わせて20件程の新旧混在する温泉街が岳温泉です。
このメイン通りのすぐ下には公共の湯がありますが、公共の湯は普通だと入浴のみの小さい施設だけれどここでは宿泊もできる公共浴場で食事は自炊か外食ですが大人は3,350円で素泊まりできます。入湯料は300円と安いです。新しいきれいな宿はもちろんいいですが、昔からの昭和の雰囲気漂う宿は建物が古くて安いのですが、ベテランの板前さんの料理がとてもおいしいです。私が行ったときは古い宿でしたが、夕飯は立派なお膳立てで食べきれないほどのおいしい料理が出ました。さらに通りを下っていくと鏡ケ池公園という池のある公園やまた近くには岳ダムがあり散策にはいいでしょう。各旅館でも日帰り入浴をやっていますので楽しめますね。
岳温泉からさらに奥へ、奥岳温泉
岳温泉からさらに車で10分上ったところに奥岳の湯という2015年12月にオープンしたあたらしい日帰り温泉施設があります。あだたらスキー場に隣接していて、標高が高いので景色の見晴らしも最高です。実は岳温泉の源泉は8kmも引き湯されていて、この奥岳温泉はより源泉に近いお風呂となります。
岳温泉の泉質は、役所の成分表では「無色透明無臭」と書かれていますが、硫化物がしっかり入っているので、温泉独特の硫黄臭がします、それから湯船には湯の花が沈んでいてわざと残している温泉宿であればそこにたっぷりと湯の花が沈んでいます。洗濯してもタオルにしばらく残る温泉のにおいがわたしは好きです。
岳温泉をさらに奥へ、源泉くろがね小屋
では岳温泉の源泉はどうなっているのか、源泉は標高1,500m、「くろがね小屋」という登山客用の山小屋付近から湧き出ていて、この山小屋にある温泉が「一番泉質がいい!!」と言う常連さんがいます。岳温泉も、引き湯しているあいだにもまれてちょうど良くなるようですが、やっぱり源泉が一番”濃い”のでしょうか。この山小屋に行くには、片道90分の登山が必要になるそうで自分は行ったことがありません、しかも残念なことに2017年6月より浴室に損傷が見つかった為、無期限の浴室利用禁止になってしまいました。残念ながら復活を待つしかないようです。
まとめ
菊人形のシーズンは紅葉のシーズンでもあり、先ほどのスキー場ではゴンドラからの紅葉遊覧が出来ます、山の上なので閉店がやや早いので(ゴンドラは上り最終3時50分、温泉は4時30分)夕方行くときは注意が必要です、泊りであれば翌朝でもいいかもしれませんね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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