胃がん検診でバリウムを初めて飲むときに知っておきたいこと。

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会社の検診や人間ドックなどの胃がん検診でいよいよバリウムを飲まなければいけない!という時はいろんなことが初めてで不安になりますよね。検診の手順や普通の説明ではサラッとしか触れないリアルな問題もふまえて検査の前、検査ってどんなことするの?終わった後に注意したいことは?など、先日3回目のバリウム検査(上部消化管造影検査)を受けてきた体験談をお伝えします。

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バリウム検査を受ける前に気をつけたいこと

この辺は受診前に注意事項をもらっているので説明はいらないと思いますが。検査を受ける前の日から注意が必要です。
前日21時~絶食
検査の時は胃の中が空っぽじゃないといけないので午後9時以降は絶食、食べ物を食べてはいけません。水やお茶などは飲んでもかまいません。

当日
もちろん絶食
タバコ・ガムも禁止
細かく言うとタブレットなどもダメです。

喫煙すると胃は異常に活発に動きます、
子供のころテレビでみた記憶がありますが、たばこを吸い始めると人間の胃は波打つように動き出します。胃の検査をする時、胃にはじっとおとなしくして欲しいのです。バリウムの検査はトロッとしたバリウムが胃の内側にくっつくことによって胃の中の異変を見つけることが出来るのですが、胃が活発に動き出したらバリウムがすぐ押し流されて検査が出来ません。

ガム
ガムは飲みこまないから大丈夫だろうと思ったりしたことがありましたが、これもダメです。食べ物が口の中にある状況はやっぱり胃を刺激して活動させてしまいます。胃酸が分泌された胃壁はバリウムがくっつくのを邪魔してしまいます、ラムネやタブレットみたいな溶けてなくなりそうなものでも同じ理由で食べてはいけません。

つまり、「食べ物だ!おいしいものだ!」と思って口に入れるものは、胃を刺激して活発に動き始めさせるので一切ダメです。

検査3時間以上前なら水を少し飲んでもかまいません(コップ半分くらい)

バリウム検査はどんなことするの?

ふくらませた風船をイメージしてみて下さい。その風船の中に少量の液体が入っているとして、風船を光にかざして液体の影の動きを観察することで中に凸凹などの異常がないかチェックするのがバリウム検査です。つまり胃袋をふくらませてバリウムの影をレントゲンで診る検査です。

順番で呼ばれてレントゲン室に入ったら、
ポケットに入っているものなどを出して検査台に立ちます。

まず最初に
胃袋を風船のように膨らませる為の発泡剤を飲みます。おちょこ一杯くらいのバリウムに発泡剤の顆粒を飲む直前に溶かしたものを渡されるので一気飲みします。発泡剤は口に入れるとシュワシュワと泡が出てきてしまうのでぐいっと飲みきりましょう。技師さんが退室すると検査がスタートします。
次は
残りのバリウムの入ったコップを持って(バリウムは金属なので見た目よりずっしりと重いのが印象的です。)指示があるまでスタンバイ。バリウムを立ち飲みする様子をレントゲンで観察して食道を流れていく様子で異常がないか診ます。(これは施設によってやらないところもあるようです)操作室から放射線の技師さんがスピーカーを通して指示を出してきます。「一口飲んで下さい」「もう一口飲んで下さい」「はい、後は全部飲んでしまっていいですよー」と言う感じで何回かに分けて飲みこみます。量は全部で120mlくらいなのでコップの半分よりちょっと上くらいの量です。私が何を考えて飲んでいるかは最後に紹介するとして、飲み終わってカップホルダーに空のコップを置くと立っていた台が動いてベット状態になります。体も乗っかったまま横向きに寝っ転がった状態になります。
続けて
「右に3回まわって下さい」と言われ今度は自分で横回りします、寝返りを打つように自分で台の上で回転します。風船みたいにふくらんだ胃袋の中をバリウムでコーティングしていく感じです、バリウムが流れる速度は結構速いようで「もっと早く」とか言われることもあります。”なんだよ、機械に乗っているのに自分で周るのかよ!”とか思ったりはしてません。(機械で回されたらもっときついと思うけど)
あとは
「真横になって下さい」とか「もうちょっと斜めに」「腰だけ少し後ろに」など微妙な注文を言われたとおりに動いていきます。検査が進んでいくと機械で傾斜を勝手に調節しはじめます。元に戻るほうはいいですが頭の方が低くなると両手で手すりを握って耐えるのですが、2回くらいこのつらい姿勢になります。

この間もずっとゲップはがまんです。
ゲップをしてしまうと胃がしぼんで検査が出来なくなってしまいます。つばを飲み込んだりしてぐっと我慢です。ゲップが出そうになるとレントゲンで解るんですね「がまんがまん!」と言われたことがあります。
最後に
立ち位置に台がもどってくるとおなかの前にハンマーのようなものが出てきます。お腹を数回押さえ付けて詳しく検査するようです、ゲップ我慢しているのにお腹を押すなんて!!と思ったらこのときはもう力を抜いてゲップしてもいいことを後から知りました。。。わたしは我慢してしまいました。

以上で
終わりです。長かったようでも実際の時間は5分くらいです。


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バリウム検査が終わったあとに大変なのは

バリウムを体から出す!
バリウム検査のあとに大事なのはバリウムを体内から出すことです。検診センターなどで検査が終わると500mlのペットボトル(イオン飲料みたいなの)と下剤がもらえるのですぐ飲みます。バリウムは長時間お腹に留まっていると固まってしまい自力で排泄できなくなったり腸管に穴が開くという事例もあるので早く出すことが重要なんです。

しっかり出るまでは1日半~2日かかる。
下剤の効き具合は、ほんとうに人によって差があって、飲んですぐ腹痛と下痢に襲われたり(これは原因が別の気もします)、水様便が続いたりする人もいますが、私は下剤があまり効かない体質の様です、お腹が丈夫にぶいのでまるで下剤の反応が弱く、普通4~5時間で効くところ8時間~12時間くらいしないと薬の効果を感じられません。少しずつでも出ていれば2日くらい様子を見て、普通の便に戻れば大丈夫でしょう。痛みなど気になる症状があるときは受診しましょう。

誰も教えてくれない大事なこと!
それは、バリウムの便は重くてトイレで流れないと言うこと。これは誰も教えてくれませんでした。。。
ちょっと汚い話になって申し訳ないのですが、
真っ白いバリウムの便は石膏の置物のように重くて便器のそこにしずんだまま動いてくれません、もしまだ検査前なら、用を足すときはトイレットペーパーをたたんだ物を便器の中に敷いてから
用を足すようお勧めします。トイレットペーパーが便を包み込むようにして一緒に流れて行ってくれます。

もしすでに困っている状況なら、、一番効果的なのはお風呂の残り湯などを使ってバケツや洗面器で大量に水を便器に流し込んで
水圧で押し流すのが一番いいようです。割り箸などつかて少し砕いてから流す手段もあります。

なかなかこんなことまで検診センターでいちいち説明はしないですよね。

まとめ

まずいまずいと、まずさには定評のあるバリウムですが、今はいろんなフレーバーが出ていて飲みやすくなっています。余談ですが、私はバリウムをおいしいと思って飲んでしまいます、本当においしいわけではなく、そう思って飲んだ方がいいと思うからですが(つまりバニラシェイクの少し溶けたやつ、と思って飲めばそんな風に感じますが。ホットケーキの生地のまだ焼いてないやつ、と思ったらお腹が痛くなって飲めません)おいしいと思って飲んでも胃酸は分泌されないのか心配しましたが、今のところ問題は無いようです。

まとめると、ゲップを我慢することと、バリウムをしっかり出すことがポイントですね。
受診頑張ってください!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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