足がつる原因は老化?高齢者が就寝中に足がつる原因について。

暮らし

 
ひさしぶりに仕事のはなしですが。いつも夏がきて蒸し暑い日が続く頃、この症状を訴える患者さんが増加します。うちの薬局は60歳以上の患者さんが多く暑い日が続く今くらいの時期に「最近、夜中寝ているときに足がつるんだけどなんでだろう?」といって窓口で相談されることが増えるんです。人生100年の今の時代、60歳くらいはまだ高齢者ではないですが、”子供や孫の運動会で久しぶりに走ったら足がもつれて転んだ”レベルの体がなまってきた中年以降の人には誰でも当てはまる話しです。窓口で患者さんとお話ししたことを簡単にまとめてみました。

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足がつる原因、脱水

暑い夏の時期に考えられる原因と言えばこれが一番です、しかし薬局に来る患者さんはそうは思っていないことが多いです。
「なにか疲れるようなことした?」「いつもと違うことしなかった?」と聞いても、高齢者の方はあまり家の外に出かけたりしないので、暑くてもそんなに”汗をかいた!”という記憶が無いので「別になにもしていないんだけど・・・」「いつもと変わらないけど・・・」と言うのですが、家の中にいても汗は出るし、また高齢者の方は寝ているときエアコンをつけない人が多いので寝ている間の発汗量も思いのほか多いものです。寝ている間に体の水分量が減って、体液のバランスがくずれて筋肉の痙攣が起きたりするのです。暑くなって1日に出る汗の量が断然増えているのに、暑くなる前の季節とおんなじ生活をしていると当然「何もしていないし何も変わったことなんて」無くても足がつる方向へ体が傾いて行ってしまっているのです。

予防には、水分を捕ることが大事です。

と言うとよく「こまめに水分はとっているよ」という方も多いですが、
水だけでは体内のイオンのバランスが悪くなるので、熱中症予防専用の経口水分補給液やスポーツドリンクがあればいいですが、もしそういう飲み物が何もなければコップ一杯の水に塩を一つまみ入れて飲んでもかまいません。

足がつる原因、血行不良

体内の水分が減ると血液の流れも悪くなります。さらに寝ているときはほとんど身体を動かさないので、血のめぐりが悪くなります。若いときと違って、筋肉自体が減っているので筋肉の血管も少なく細くなって、筋肉の老廃物(乳酸)を運び出す力も落ちているので常に筋肉が疲労状態なんですね。エアコンや汗をかいて手足が冷えるとさらに血行が悪くなるので夏は悪条件が重なりやすいんですね。

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足がつるときの予防、治療は?

症状が出てしまったら。
足がつってしまったときはとりあえずストレッチやマッサージで対応するしかありません。
水分補給も効果的ですが、スポーツドリンクなどのイオン飲料があればそちらの方が早く良くなると思われます。即効性があるので症状が出た後でも飲んだほうがいいでしょう。(先程書いた)コップ一杯の水に塩をひとつまみいれても良いですね。

予防として
暑くても入浴はシャワーだけなどにしないで湯船でキチンとあったまりましょう。
血行を良くすることで予防になります。スポーツドリンクなどのイオン飲料で水分補給して脱水に気をつけましょう。
※水分補給の一番間違った方法はアルコールを飲むことです、アルコールは分解されるときに水分を使ってしまうので体内の水分を減らす方向へ働いてしまいます。あとでかえってのどが乾くことになります。
お年よりはあまりお酒を飲まないと思いますが気をつけましょう。

予防していても繰り返すときは
医薬品もあります、病院を受診してお薬をもらう方法もあります。肩こりのひどい人等に出されるお薬で、筋肉の緊張を和らげるおくすりやシビレに効くお薬などがあるのでお医者さんに相談してみましょう。
繰り返すときは他に原因の病気があることもあるので受診しましょう。

まとめ

まとめると水分、塩分の補給と血行に注意することが大事、ってことですね。
夏に足がつる話が出たら、最近の天気や、生活環境をぐるっとみまわしてチェックしてみましょう。あきらかにたくさん汗をかいても仕方ないだろうなっという状況であれば脱水に気をつけて予防してみましょう。脱水症状や熱中症と言えば「大変だ!」となりますが、そんな病名が付く前から体の状態は傾き始めています。足がつるようになったのは熱中症の一歩手前かもしれません、体のサインを見逃さず早めに対策を取るのが大事です。
うちの父親の話ですが、足がつったときは太田胃散を飲むとスーッと楽になるのだそうで、これは太田胃散にナトリウムが入っているためだと思いますがくれぐれも勝手な判断で服用はしないようにしましょう。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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