子供が夜熱を出したとき救急外来を受診する目安や相談窓口について。

健康


子供が夜間に熱を出した時に夜間救急外来を受診する目安は熱以外に注意が必要な症状があるときです(でも6ヵ月未満の赤ちゃんは例外)。高熱でも食欲があって、よく眠れていれば様子を見て翌日かかりつけのお医者さんに診てもらいましょう。6ヵ月未満の赤ちゃんが例外な理由、”熱以外の注意が必要な症状”とはどういうものでしょう?また一人で判断に困ったときに相談できる窓口についても調べてみました。

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6ヶ月未満の赤ちゃんの高熱

気をつけなければいけない例外は6ヵ月未満の赤ちゃんの発熱です。この時期の赤ちゃんは熱だけで十分夜間救急外来を受診する理由になります。3ヶ月未満で38℃以上、3ヵ月~6ヶ月未満で39℃以上が目安です。生まれてから半年以内の赤ちゃんは母親からもらった免疫のおかげで感染しにくいのですが、この時期に発熱した赤ちゃんの一部に※重症な細菌感染症(髄膜炎など)が含まれていることがあるので、小さな赤ちゃんが高熱を出した時はすぐに受診しましょう。解熱剤は6ヶ月未満の赤ちゃんにはあまりつかわないので使用せず、受診した時にお医者さんに聞いてみましょう。
※(3ヵ月未満の発熱児の10%前後 Buraff LJ et al:Pediatr Infect Dis J 11:257-264,1992)

熱以外の注意が必要な症状とは

熱以外の注意が必要な症状とは、命に係わるような重大な病気につながるような症状が隠れていないかということです。6ヵ月以上の子供の場合は熱があっても
機嫌が良くて
食事や水分がとれて
ぐずらず眠れるようなとき

は40℃を越えなければ解熱剤を使わず様子を見て、翌朝かかりつけの小児科などを受診ましょう、身体が熱を出して風邪と一所懸命に戦っている状態です。(40℃を超えると体力的につらくなってくるので解熱剤を使ってあげると食事や睡眠が取りやすくなります、41℃未満では熱そのものが脳や体にダメージを与えることはないと言われています)

しかし、熱以外に次のような症状がみられるときはなるべく早く受診しましょう。

意識の障害

ぐったりしている
おかしなことを言う
話が通じない
怖がる、騒ぐ
視線が定まらない
うとうとしている
手足をつっぱっている

脱水症状

オシッコの出る回数が極端に少ない
泣いても涙が出ない
唇が乾いている
肌が乾燥している

(脱水を起こすのは下痢や嘔吐以外に、
高熱でも脱水症状になることがあります。)

けいれん

けいれんが止まらない(5分以上)
けいれんをくりかえす
けいれんの後意識がない

じんましん、咳、腫れ(むくみ)など、

高熱が出たときにアレルギー症状が起きやすくなることがあります、
湿疹やむくみがある
ヒューヒューなるような咳、呼吸困難。
くちびるが紫
顔色が悪い

その他にはちょっと動いただけでも痛がるようなひどい頭痛があるときなども早く受診した方が良いでしょう。

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子供の症状が相談できる窓口

最寄りの救急外来病院

子供の夜の急な体調変化について相談出来る窓口がいくつかありますが、まず受診しようと思っている夜間救急外来の病院があれば、そこに連絡をしてみるのが一番だと思います。地域の病院が一番地域住民の相談に対応してくれるはずです。

また次のような相談窓口を利用してもいいかもしれませんが時間が限られていたりこちらの細かい症状に対応しきれないところがあります。

こども医療でんわ相談#8000
厚生労働省が行っている事業で、こちらの番号に電話をすると各都道府県のこども救急電話相談窓口につながるようになっています。休日夜間のこどもの症状にどう対処したらいいか医師や看護師に相談出来ます。ホームページにいくと都道府県の番号を見ることが出来ます。自治体によって夜11時までのところ、翌朝8時まで対応しているところと差があります。自分の住んでいる地域じゃないと対応してもらえません。
こども医療でんわ相談#8000

ONLINE QQ こどもの救急
日本小児科学会運営サイト
生後1か月~6歳の子供を対象としたサイトで夜間や休日などの診療時間外に病院を受診するかどうか、判断の目安を提供しています(HPより)

気になる症状をクリック、

選択肢の当てはまる症状の
チェックボックスをチェックして

結果を見るボタンを押すと

アドバイスを見ることが出来ます。
(最終判断は家族が行うことが前提です)

全国版救急受診アプリ (愛称「Q助」)
総務省消防庁運営サイト 対象全年齢
救急車を呼ぶかどうかの判断をしてくれるサイトです。
アプリ版とWebサイト版がありますが、急いでいるときはWeb版が便利だと思います。
選択タイプで当てはまる症状を選択していくと結果が出ます。

まとめ

子どもは夜間などに急に熱を出す事が多いですがほとんどの場合は問題なく治ればケロッとしています。熱でうなされている子どもの姿を見ると心配で判断には悩みます。重症だと思ってもなにも問題なかったり、そんなにひどくないと思っていたら重病だったという事もあります。最終的には我が子を一番知っている親が判断することになります。私が薬局でお子さん連れの親御さんにいつも説明している内容ですが、ちょっと詳しく調べてまとめてみました。判断の一助になれば幸いです。

子どもの体調の変化を記録しておくことがお医者さんの判断の役に立ちます。
熱を測ったら時間、体温をメモ書きにして受診時に持参しましょう

関連記事 インフルエンザで受診時の代金はいくらかかる?休日当番や夜間の場合など。

参考
総務省消防庁「救急受診ガイド」
厚生労働省 子ども医療電話相談事業
政府広報オンライン
日本小児医学会

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